メダカにとって良い水とは何ぞや?(メダカの大量連続死を防ぐ為に)

よく魚を飼ってる人達が「水を作る」「水ができる」という表現をされるが・・・。

正直言って最初は???でした。

最初は水に関しての知識も乏しく、メダカを飼い始めた初心者の頃の連続するメダカの謎の大量連続死(こちらの記事)は、もしかしたら水が1番の原因だったのかもと思う今日この頃です。

メダカにとって水は欠かす事のできない大切なものです。
メダカにとって良い水とは何ぞや?と理解し実践していくことを少し考察していきたいと思います。

メダカにとって良い水とは?

メダカ飼育に適した水は弱酸性~弱アルカリ性(pH6.5~7.5)、軟水~中程度の硬水で有機質を適度に含んだ水が適しています。
簡単に言ってしまえばこれで終了です(笑)。

これはこれで正しいのでしょうが、

少し違った角度で考えた時に
メダカにとって良い水とは一言で表すのなら『ろ過細菌が定着、増殖した水』です。ろ過細菌とはメダカにとって有害な成分を分解して比較的無害な成分にする細菌類のことです。

『メダカにとって良い水とは?』を考える時には少々理屈っぽくなるのですが
この下👇の流れを理解することが重要です!

メダカのエサの食べ残しや排泄物などからアンモニアが発生します。
アンモニアは生体に強い毒性を示します。メダカがパタパタお亡くなりになるのはこのタイミングです。
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アンモニアを分解する
アンモニア酸化細菌という細菌がアンモニアを亜硝酸へと分解します。これもまた生体に毒性を示し、蓄積するとめだかに害を及ぼしますが、アンモニアほど強い毒性ではありません。
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亜硝酸を比較的無害な硝酸塩へと分解します
これを分解する細菌が亜硝酸酸化細菌のニトロバクターやニトロスピラという細菌です。
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硝酸塩は藻類(主に緑藻類)や水草などに肥料として吸収、消費、分解されてなくなっていきます。
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無害化されます。(←これメッチャ重要です!)

この一連の流れが保たれるろ過細菌の量とバランスがしっかりと整っている水がメダカにとって良い水と言えます。

メダカにとって良い水の作り方の流れと期間

考え方は至って簡単で前述の一連の流れを追って実践するだけです。

ただ良い水ができるまでにはある程度の期間が必要です。

⑴ 新規の水槽の立ち上げから1週間〜1ヶ月間放置する。
前述の①、②の段階です。
珪藻類が水槽内に発生し始めます。それが、アンモニア酸化細菌が水槽内に発生し始めたサインとなります。

⑵ 1ヶ月〜3ヶ月で亜硝酸酸化細菌が発生し始めます。
前述の③、④の段階です。
緑藻類が水槽内に発生し始めます。それらが発生したことが、亜硝酸酸化細菌が水槽内に発生し始めたサインとなります。

漠っと時系列的にはこんな感じですが、勿論、発生から定着、増殖に要する時間は環境により大きく変動しますので一律では無いのでご注意を。

例えば、底床&ろ過装置を使用する場合(私はビオトープの為に使用しませんが)は、そこに定着しやすくなる為、短期間で良い水ができます。
その後もろ過細菌の量とバランスが安定しやすくなります。

大きな視覚的な目安は藻類の発生の有無です。
藻類の発生が見られなかったりする場合には何かしらの問題があると考えられますので、環境の見直しをする必要がありますね。

パイロットフィッシュの活用

何か格好の良い魚と勘違いしてしまいそうですが、今回の場合はメダカです。
パイロットフィッシュとは魚種名ではなく、新規水槽へ最初に入れる魚のことを指します。

このパイロットフィッシュには役割は2つ

① ろ過細菌類やその他細菌類を水槽内で発生、定着、増殖させる役割

②水槽内環境が魚の飼育に適しているか確認する役割

《パイロットフィッシュの導入のやり方》
水量40Lに対しメダカの成魚サイズ1~2尾を水槽に入れます。(※パイロットフィッシュが病気に罹っていないことと寄生虫等が寄生していないことを確認
メダカのみを水槽に入れるのではなく、もともとメダカが入っていた飼育水も一緒に入れます。元の飼育水に豊富に細菌類がいる可能性があるので、良い水の種水として利用します。

パイロットフィッシュの世話は通常の管理と同様に行いますが、換水だけは注意点があります。1度の換水は全体の水量の1/3程度にします。換水量をそれ以上多くすると、バランスが崩れて細菌類の定着や増殖が不安定になってしまう可能性が大です。

珪藻類や緑藻類が発生しても水が安定するまではそのままにします。

パイロットフィッシュ等に何らかの異常が見られた場合
寿命以外の原因で死亡してしまったりする場合や、いつまでも藻類の発生が見られなかったりする場合には水槽の環境に何かしらの問題があると考えられますので、直ぐに見直しと修正をする必要があります。

特に問題なく、前述の良い水ができるまでの流れが確認できたら水槽の立ち上げ完了です。

飼育するメダカを投入して下さい。何事でも突然大胆に始めるとロクな事にならないので、少ない尾数から始めることをお勧めします。

水温とpH そしてTDSについて

メダカにとって良い水を作ったり、ろ過細菌のバランス維持したりするのに少し意識していただきたい数値とキーワードがあります。

水温・pH・TDSといったキーワードです。

非常に神経質になるくらいでは無いのですが水質を管理する上で覚えていた方が良いと思います。

様々な環境要因によっても左右されますので一概には言えませんが、およその目安で考えて下さい。

私は1週間に一度ぐらい計測しております。(主に換水の目安です)

水温は15℃以上に保つ

水温10℃以下の低水温の場合、アンモニア酸化細菌は維持、増殖をしますが、亜硝酸酸化細菌は減少していきます。
亜硝酸酸化細菌を減少させないように、水温を10℃以上に保つ必要があります。
安定した維持、増殖をさせるには15℃以上の水温を保つことをおすすめします。

当たり前ですが水温が高過ぎるとメダカの方がギブアップしてしまいますので上限は30℃ぐらいにしておいて下さい。

pHは6以上に保つ

pHを6以上に保つことがアンモニア酸化細菌と亜硝酸酸化細菌の両方を維持、増殖させるためには必要となります。
pH6以下になると亜硝酸酸化細菌が還元した亜硝酸によって亜硝酸酸化細菌の維持、増殖が困難となります。pH6以下では亜硝酸酸化細菌は硝酸塩を亜硝酸に還元し亜硝酸濃度が高くなります。亜硝酸酸化細菌による亜硝酸塩の硝酸塩への酸化は、高濃度の亜硝酸によって阻害されますのでハッキリ言って良いこと無しです。

TDSはあまり深く考えておりません(笑) しかし、軽視はできません(ってどっちやねんw)

TDSに関しては超アバウトです。その内しっかり勉強しようと思います。

電気の流れる量を計るって感じです。
電気がそれだけ流れるということは、水の中に物質がそれだけあるんだなと言う事です。導電率とかって言うと電気の量なんですけど私の文系の頭ではややこしいんで割愛w

TDSメーターはTotal Dissolved Solids(総溶解固形物)っていう略なんです。要は固形物(不純物って言う方がわかり易いか?)がどれくらい混ざっているかっていうのを電気から換算するんです。

言わば不純物の量を表しているので、
・数値が大きいと不純物が沢山溶け込んだお水‼️
・数値が低いと不純物の少ないお水となるわけです
‼️

ここまでは大概OKです。

・・・で先程のpHとの関係で注意しなければならない点が1つあります。

それは pHとTDSの関係です

この画像は非常のわかりやすいのですが 👇


上の図のようにどちらの水槽もpHは7.0です。

あくまでpHは酸性とアルカリ性のバランスをみる数値です。

しかし、右の水槽に混ざっている物質の量は多く、汚れていたり富栄養化していたりします。
結果コケが生えやすい水質であったりします。下手に水が透明だったりすると見分けがつきません。

TDSは不純物の混ざり度合いがわかるので

不純物のたくさん溶け込んだ飼育水はメダカも暮らしにくい飼育水になるのでお水換えが必要ですよ』 って訳です。

私は週一の計測でTDSは大体190ppmです。この数値がグッと上がって300ppmになったらチョット多めに換水しようと言った感覚です。あくまで目安的な使い方です。参考まで

そういう訳で私はpH測定器とTDS測定器の2つを使っています。👇

どちらもキャップを外して電源オンで計測できるお手軽さ

まずはTDS測定器です。

ふむふむ この電極?で測定するのですなぁ

続いてpH測定器です。同じような感じです。

今はそんなに効果でなくとも立派な性能ですのでレビュー等を参考にしての購入で良いと思います。

まとめ

メダカにとって良い水とは?

メダカにとっての良い水はろ過細菌が定着、増殖した水で、それはメダカにとって有害な成分を分解してくれます。その状態を維持するだけです。

突然、苔などが大量発生したとします。問題が起きた時は飼育数と水量と水草のバランスがとれていないためです。エサの量や栄養分、日照などの細かな要因もありますが、主な要因は上記の3つのバランスです。飼育数と水量と水草の数の見直しをする必要があります。

ビオトープ=ほったらかしでもOKでは無く、ちょっとだけメダカに具体的に気を遣ってあげる事で解決できることも多いと思います。

最後に
ビオトープ等の屋外飼育の1年間イメージは、

春本番から初秋までは減った水をこまめに足し水。場合によっては多少オーバーフローさせても良いと気楽なイメージ。これを繰り返していく事で自然とメダカにとって良い水が出来てたということになっているはずです。

冬場はメダカにできるだけさわらずにそっと過ごせる環境を作ってあげる。餌やりも水質を考えながら最低限で良いと思います。そして水が減れば足してあげる。

細かいノウハウや理屈はいろいろあるでしょうが1年間の感覚としてはこんなところでOKと思います。

それでは楽しいビオトープライフを